2017年 06月 08日 ( 2 )

紫陽花の頃

d0361758_11253080.jpg




紫陽花の季節になった。
紫陽花の花というとちょっと思い出す人がいる。
昔の家の向かいに住んでいた婦人。
今考えてみるとわたしはその人になんとなく
「紫陽花夫人」と言ってもいいような気持ちを持って
紫陽花の頃には見ていたようだった。

若くして、ご主人を亡くされて、お子さん二人を育てていられる方だった。
ちょっとふっくらとして、でも楚々として質素な感じが
その人の庭に咲いていた紫陽花ー紫陽花の頃はいつもわたしの窓から
その花が眺められたーの花に似て、物思わしげで慎ましい感じがだったので、
わたしはどことなくその人のことをそっと守られて暮らされたら良いなと思いながら
時々、姿を見かけるとそんな風に思うようだった。
それは、多分、わたし自身が病気を病んでいたからだったのだろうと思う。
静かに暮らせることを望んでいたからだったのだろう。

紫陽花の頃のそんな思い出も、もうこの頃は思い出と言おうには
かなりフェードされて色も薄くなっているらしいので、
ちょと陽に当てて陰干しをするぐらいの取り出し方で
時々取り出してみるのも良いかもしれない。






[PR]
by snowyspring | 2017-06-08 14:47 | 花・草・木
d0361758_13555713.jpg




*写真は詩の内容とは関係がありません*



白いページに何を書く?
わたしと あの人のことを書く?
あの人の靴のことを書く?
あの人の家の 猫のことを書く?

そんな事 みんな おとぎ話
だけど ほんとうにあった話

海には 漣が立ち
あの人は 遠い島を見つめていた
足もとで 砂が ざざとくずれていた
想い出が
凝縮された想い出が
胸の中で 轟き 過ぎていくように
その 熱い胸に 寄せては返していた
わたしは ただ だまって歩いていた
風景の中に とけこもうとして
なにかの シンパシーを感じながら

そんなこと まるで シンデレラのように
魔法の杖を振り下ろしたとたん 終わる
でも……わたしは もう片方のガラスの靴を 持っているの








*大切なお時間をありがとうございます*

[PR]
by snowyspring | 2017-06-08 13:52 | 詩( my younger days)

自作の詩を書き記してゆくブログです。他に写真と日々のことも少しだけ。


by snowyspring
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31