タグ:思い出 ( 15 ) タグの人気記事

鬼の面

d0361758_17061474.jpg


*写真は短歌の内容とは関係がありません*






想い出のカンチェンジュンガーの鬼の面 光りはそれを超えて差しけり



                                      2010/11/20 初稿
                                      2017/06/24 推敲



鬼の面というのは、亡父が若くして家族である母と幼い私と共に、インドに赴任していた時に、エベレストの近く、カンチェンジュンガーを望むインドの北方の町に旅行に行った時に買ってきた鬼の顔をした銅製のお面のことです。錆びた銅製のお面に赤い石でできた目が付いていて、私が幼い頃からずっと家にあった想い出の深いものでした。二人の弟たちも鬼の面を怖がっていました。
そのお面は今はもう母が処分してしまって家にもありません。
この歌の初稿を読んだ2010年にはまだ家に置いてあったようで、そのことを読んだ歌です。
父は1997年に他界しましたが、その時、74歳でした。
今、生きていれば94歳になっていたはずです。
私の歳がばれそうなので、それ以上は秘密にします。(^^;;

ロックンロールなんてくそくらえで、私がFENの放送を聞いていると「進駐軍の放送を聞いている」と笑っていた父でした。








*大切なお時間をありがとうございます*



[PR]
by snowyspring | 2017-06-25 19:07 | 詩・短歌・短詩など 2010年

ときめきの色

d0361758_20415263.jpg


d0361758_20413666.jpg



*写真は詩の内容とは関係がありません*



花落つる夢見るように去り行きぬ少女の頃のときめきの色







*大切なお時間をありがとうございます*







[PR]
by snowyspring | 2017-06-20 21:13 | 詩・短詩・短歌など 2007年

父のこと

d0361758_22561712.jpg






「ロックンロールなんてクソくらえだ」と記していた父の好きだったのは、


シューベルトの「冬の旅」、イブ・モンタンの歌うシャンソン、千曲川旅情の歌」

「七つの子」「Old black Joe」などでした。

父を最期から2回前にお見舞いに行った時、父はベッドで大きな声で「Old Black Joe」を歌いました。


Gone are the days, when my heart was young and gay

Gone are the toils from the cotton fields away

Gone to the fields to the better land I know

I hear those gentle voices calling Old black Joe.


Im coming, I coming

For my head is bending low

I hear those gentle voices calling, "Old Black Joe"


そして、「七つの子」を大きな声で歌いました。


からす 何故鳴くの

からすは山に 可愛い七つの子があるからよ


懐かしい友達が自分を呼んでいる声が父に聞こえたのでしょうか。



長い父の闘病生活がそうして終わろうとしていました。



[PR]
by snowyspring | 2017-06-19 17:53 | 雑文

遠き島影

d0361758_14311219.jpg


*写真は詩の内容とは関係がありません*






幸いの有りし縁の忘られず薄暮に遠い島影を見る







*大切なお時間を有り難うございます*




[PR]
by snowyspring | 2017-06-10 23:01 | 短歌・短詩

「忘れるために」1976

d0361758_14311277.jpg



 *写真は詩の内容とは関係がありません*






1年たったら 2年たったら
ひとつ ひとつ
指折り数えながら
10年たっても
少し自身がありません
20年……と100まで数えたら
なんでもないことだわって
思いました

そうして
ふと 顔を上げたら
また とても苦しくなりました







d0361758_14311332.jpg







*大切なお時間をありがとうございます*





[PR]
by snowyspring | 2017-06-09 09:54 | 短歌・短詩
d0361758_13555713.jpg




*写真は詩の内容とは関係がありません*



白いページに何を書く?
わたしと あの人のことを書く?
あの人の靴のことを書く?
あの人の家の 猫のことを書く?

そんな事 みんな おとぎ話
だけど ほんとうにあった話

海には 漣が立ち
あの人は 遠い島を見つめていた
足もとで 砂が ざざとくずれていた
想い出が
凝縮された想い出が
胸の中で 轟き 過ぎていくように
その 熱い胸に 寄せては返していた
わたしは ただ だまって歩いていた
風景の中に とけこもうとして
なにかの シンパシーを感じながら

そんなこと まるで シンデレラのように
魔法の杖を振り下ろしたとたん 終わる
でも……わたしは もう片方のガラスの靴を 持っているの








*大切なお時間をありがとうございます*

[PR]
by snowyspring | 2017-06-08 13:52 | 詩( my younger days)

「眠りの前に」

d0361758_17535882.jpg


d0361758_14430009.jpg








青い時間の 夜空は 黒

とても眠いの
でも もう少し
眠りに入る前に
もう少し この時間を大切に

時刻は 25時13分
眠りの精の オーレ叔父さんがやってくる前の10分

もしかして カモミールティーが飲みたいの
エンヤのレコードを聴きながら……

本がコンバンワと ならんでいる
机を前に座って
時が落としていくものを すくいあげたいの
スープを飲むように
大切に味わっていたいの

今 わたしは 緑 どんどん色を変える
今 わたしは 紫 ほら どんどん色を変える
今 わたしは 黄色
こころは 白いカンバス

今 わたしは ひとり









*大切なお時間をありがとうございます*







[PR]
by snowyspring | 2017-06-07 10:59 | 詩( my younger days)

「散歩して」


d0361758_17383789.jpg


*写真は詩の内容とは関係がありません*






公園の散歩に行った
だあれもいない公園
木枯らしが ピュウと 吹きぬける
冬の静けさ

だあれもいないベンチに 乾いた 冷たい 風が吹く
錆びたブランコは 重たい

作業場が 公園の真下に広がる
黙々と 作業をする人たちが 目の下に広がる
冬の寒空の木枯らしの中で

ただ 見おろしていただけだけれど
風に体をゆだねながら
見つめていた 寂しさに……
そんな 働く人たちを
その中に 入ってゆきたい衝動と
入ってゆけない苛立たしさに 身を任せながら
見つめていた
冬の公園







*大切なお時間をありがとうございます*
*良い一日になりますように*




[PR]
by snowyspring | 2017-06-05 11:45 | 詩( my younger days)

「青い畳」

d0361758_14044371.jpg


*写真は詩の内容とは関係がありません*







青い畳の上に 寝そべってみるよ
懐かしい匂いが 胸の奥に広がるわ
あれは 9歳の頃
新しい畳の青さが とても新鮮で
そっと 日記につけたわ
日に映える藺草の青さ
日本間の静かな午後
父の碁石が 目に見える父の存在を語る
白黒の碁石 並べて遊んだ

なにも知らなかった幸せな頃に戻ったら
父と手をつないで
夕日の坂を駆けるでしょう







*大切なお時間をどうもありがとうございます*

[PR]
by snowyspring | 2017-05-31 13:55 | 詩( my younger days)

「夕闇の中で」

d0361758_16360645.jpg


d0361758_16361218.jpg









2006/06/20


だんだんと 夕暮れが降りてくる静かな時間に
そして 漆黒の闇が降りてくるその時間に
犬の散歩に行った母を待ちながら
一人座っている五月雨月の椅子
闇と向かい合うのに少し戸惑って
風の音を聞いている
紫陽花の花が席巻しているこの街角で
雨の降らなかった火曜日の夜
一人が怖いのに 一人でいたい
自分の時間を持ちたくて
こころ 夕日に奪われそうで
じっと 待っているなんて
誰を?
じっと 待っているなんて
でも 待っている





*大切なお時間をありがとうございます*




[PR]
by snowyspring | 2017-05-30 13:00 | 詩・短詩・短歌など 2006年

自作の詩を書き記してゆくブログです。他に写真と日々のことも少しだけ。


by snowyspring
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30