「心の貝殻」2003

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*写真は詩の内容とは関係がありません*




貝殻拾い、薄桃の
爪のかたちの貝殻を
一つ拾ってラララララ
二つ拾ってラララララ
心の在り処を尋ねましょう。

漣が、寄せては返して繰り返す
人の心を訪ねましょう

貝殻たちの見る夢を
遠くの海へと訪ねましょう
とおくとおくと
訪ねてみても答えはほんとに返るのかしら……

本当の気持ちを尋ねましょう
心の中にしまってある
本当の気持ちを尋ねましょう
悲しい涙を流したわけを
爛れるような苦しい気持ち

一つ一つの貝殻の
中に隠したホントとウソを
探してゆけば、
いらなかったものをマイナスすれば
本当のことがわかるはず

私とあなたの近くて遠い
本当の距離も測れるはず
優しいことを言ってくれるね
遠くに住んでる私の友達
時々ウソをつかせるね
心に住んでる別の友達
私の作り上げてしまった
私の思い出
もしかしたら私はいいとこだけを
つまみ食いしたかったのかも
知れませんね。

ごめんなさいと言ってみてから
嘘じゃなかったと思っている私です。






*大切なお時間をありがとうございます*



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by snowyspring | 2017-06-17 11:52 | 詩・短歌・短詩など 2003年

遠き島影

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*写真は詩の内容とは関係がありません*






幸いの有りし縁の忘られず薄暮に遠い島影を見る







*大切なお時間を有り難うございます*




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by snowyspring | 2017-06-10 23:01 | 短歌・短詩

「トンビ飛べ」

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*写真と詩の内容とは関係がありません*




トンビ 飛べ
おばあちゃんと 夏へ行こう
トンビ 飛べ
おばあちゃんと 夏を歩こう
ツクツクホーシの木に
ツクツクホーシ鳴くよ
トンビ 飛べ 空高く飛べ
トンビ 飛べ おばあちゃんの夏へ行こう

名も知れずひっそりと咲いている花が好きでした
つくしんぼの生えた土手が好きでした
苔むす庭が好きでした
ひんやりとしたお台所、硝子窓
優しい人々 賑わい
お墓詣りのつれづれに歩いた山道
日が翳り、山の空気がひんやりとしてくると
急ぎ足で山の小径を帰るのでした

まだ あの時のままでしょうか
子供のわたしに 優しかった人
日の射して 足をぶらぶらさせた縁側
あの時のままずっと とまらずにいられたらよかったのに


1991 June,
written







*大切なお時間をありがとうございます*



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by snowyspring | 2017-06-10 20:27 | 詩( my younger days)
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*写真は詩の内容とは関係がありません*



白いページに何を書く?
わたしと あの人のことを書く?
あの人の靴のことを書く?
あの人の家の 猫のことを書く?

そんな事 みんな おとぎ話
だけど ほんとうにあった話

海には 漣が立ち
あの人は 遠い島を見つめていた
足もとで 砂が ざざとくずれていた
想い出が
凝縮された想い出が
胸の中で 轟き 過ぎていくように
その 熱い胸に 寄せては返していた
わたしは ただ だまって歩いていた
風景の中に とけこもうとして
なにかの シンパシーを感じながら

そんなこと まるで シンデレラのように
魔法の杖を振り下ろしたとたん 終わる
でも……わたしは もう片方のガラスの靴を 持っているの








*大切なお時間をありがとうございます*

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by snowyspring | 2017-06-08 13:52 | 詩( my younger days)

「眠りの前に」

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青い時間の 夜空は 黒

とても眠いの
でも もう少し
眠りに入る前に
もう少し この時間を大切に

時刻は 25時13分
眠りの精の オーレ叔父さんがやってくる前の10分

もしかして カモミールティーが飲みたいの
エンヤのレコードを聴きながら……

本がコンバンワと ならんでいる
机を前に座って
時が落としていくものを すくいあげたいの
スープを飲むように
大切に味わっていたいの

今 わたしは 緑 どんどん色を変える
今 わたしは 紫 ほら どんどん色を変える
今 わたしは 黄色
こころは 白いカンバス

今 わたしは ひとり









*大切なお時間をありがとうございます*







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by snowyspring | 2017-06-07 10:59 | 詩( my younger days)

「印象」

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麦わら帽子 おっこちた
足もとにふうわり
少女の長い髪
蒼い風が浚うと
そこにはプカプカ夏が舞う

アラアラ 帽子がおっこちた
いたづらっこな風のヤツ
わたしの髪とたわむれて
どこかへ飛んでいってしまう

悲しみはいつも そばにいるのに
あなたはいつも 高らかに笑うよ
高く高く飛べ 麦わら帽子
あの高い空へすいこまれそうなほど
そうやって どれほどの時を
あなたは 追いかけているの……




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by snowyspring | 2017-06-06 10:33 | 詩( my younger days)

「散歩して」


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*写真は詩の内容とは関係がありません*






公園の散歩に行った
だあれもいない公園
木枯らしが ピュウと 吹きぬける
冬の静けさ

だあれもいないベンチに 乾いた 冷たい 風が吹く
錆びたブランコは 重たい

作業場が 公園の真下に広がる
黙々と 作業をする人たちが 目の下に広がる
冬の寒空の木枯らしの中で

ただ 見おろしていただけだけれど
風に体をゆだねながら
見つめていた 寂しさに……
そんな 働く人たちを
その中に 入ってゆきたい衝動と
入ってゆけない苛立たしさに 身を任せながら
見つめていた
冬の公園







*大切なお時間をありがとうございます*
*良い一日になりますように*




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by snowyspring | 2017-06-05 11:45 | 詩( my younger days)

「旅立ち」

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*写真は詩の内容には関係がありません*





旅立ってゆく 遥かな島へを
8時間の 時の壁を隔てて

明日の荷物は 用意できてる

君は今 眠りの中 どこを旅するの
いつも一人で 旅立ってゆく

だけど決して 一人じゃないの
楽しい人たちと 語らいの時
そういうものに包まれていて
遠い島で 赤い車 飛ばしている時

あなたは思うでしょうか

この街のことを
今日の海の夜景を

たまには 電話をちょうだいね
たまには 手紙を書きなよね

それが  Mason への 優しいなぐさめになるのなら







*大切なお時間をありがとうございます*


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by snowyspring | 2017-06-04 11:42 | 詩( my younger days)

「夕暮れ」

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道路に黒い影落とす夕暮れの木
仕事終え帰るわたしの足もとに

踏むと 夏の濃さが 体をつつむ

一歩一歩と 坂を登る
家までの数分間


背景に浮かびあがる家並みは
夏に取り囲まれた 子供や
大人の息衝きをつつんでいる


蒸し暑さの中 眠れない人の息衝きも
朝早く 飛び出す子供のはしゃぎ声も


かつて 子供らは 蝉時雨の中
日焼けし 逞しく 虫を追い
今 子供らは やはり 蝉時雨の中
日焼けもし 虫も追い 夕餉にもついて

願う 逞しく 疲れ果て 眠りにつくことを







*大切なお時間をありがとうございます*














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by snowyspring | 2017-06-03 12:07 | 詩( my younger days)

「夏に向かって」

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*写真は詩の内容とは関係がありません*





例えばパレットに散る絵の具のように
わたしの心に色とりどりの
ひとり遊びが散らばって
なわとび遊びをしているの

夏に向かって
なわとび遊びをしているの
ひとつ 赤い輪 くぐったら
ふたつ 黄色に はいりゃんせ
みっつで 夏色 くぐったら
夏の呼び鈴 ならしましょ

ガラスコップの触れ合う音に
われにかえって 部屋の窓に
山吹の花が 揺れているの








*いつも大切なお時間をありがとうございます*
*良いことがありますように*

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by snowyspring | 2017-06-02 17:15 | 詩(最近のもの)

自作の詩を書き記してゆくブログです。他に写真と日々のことも少しだけ。


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